大生運輸 環境部

全国廃棄物焼却施設からのダイオキシン類排出総量が5年前の約10分の1に減少

環境省は平成13年12月1日から平成14年11月30日までの1年間を対象とした、全国の廃棄物焼却施設の排ガス中ダイオキシン類濃度の測定結果や濃度測定結果をもとにしたダイオキシン類排出量の推計結果をまとめ、15年8月7日付けで公表した。

推計によるとこの1年間に全国の廃棄物焼却施設から排出されたダイオキシン類総量は約635グラム。うち、一般廃棄物焼却施設からの排出は約370グラム、産業廃棄物焼却施設からの排出は約265グラムであるとされた。 前年の同時期(12年12月1日から13年11月30日まで)の廃棄物焼却施設からのダイオキシン類排出量の推計結果は約1,345グラムとされているため、1年間で約53%排出が削減されている。

また政府の「ダイオキシン対策推進基本指針」などで排出削減の基準年として想定されている平成9年の推計排出量約6,500グラムとの比較では、約90%削減されていることになる。 なお、政府の「ダイオキシン対策推進基本指針」では、「14年度末に全国のダイオキシン類の排出総量を9年に比べ約9割削減する」との削減目標を掲げていたが、今回の推計結果により、この目標がほぼ達成可能なことが判明した。

2003/09/01(月)

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