~環境トピックス~ 国が水没する!?
南太平洋に位置するツバルは珊瑚礁の上に人が住む小さな島国で、海水面が上がってしまうと海中に沈んでしまうほど平均海抜がとても低い国です。
「海水面が上がってきている」「国が沈んでしまう」などの考えや不安を感じることは、私たちの普段の生活からは考えられないことですよね? しかし、ここ最近ツバルではその兆候ともいえる現象が現れています。 例えば、海水面が上昇したため海水が浸入してきたと思われる、畑の塩害や井戸の塩水化、海に面している部分が海水で徐々に削り取られてきているなどです。 これらの出来事により、将来的なことを考え、非公式ながら近隣諸国に移民をお願いしているそうです。 ところが、10年近くデータを取っているのですが、海面上昇の大きな変化は見られないと、今の段階では受け入れられないという国もあれば、ある程度の人数ならば受け入れられるという国もあり、様々な意見や考えに分かれてしまっています。 また、島で暮らす人たちの意識は、ノアの箱舟以後、二度と島が洪水に遭うことはないというキリストの教えから絶対に有り得ないと気にしない人もいれば、国を問わず早く移民したほうが良いと訴える人など、やはり様々な意見や考えに分かれています。
海水面上昇の原因は地球温暖化現象の影響と考えられますが、平穏に暮らしている私たちにとってとても考えさせられる出来事です。 自然と共存という道ではなく、便利さを追い続けてきた私たちのために、共存を選び生活をする民に被害をあたえてしまっていることは心苦しいことです。
少しでも環境保全に関心を持って、環境に良いことをしたり、良いものを買い求めたり、一人一人の小さな努力でも、広がれば効果は大きいです。 その一人になりたいと思いませんか? 自然にとって良いということは、私たちにとっても良いということなのですから。
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