地球温暖化:シロクマ20年で絶滅も WWF警告
AP通信によると、世界自然保護基金(WWF)は29日、地球温暖化が急速に進んだ場合、20年以内に北極熊(シロクマ)やアザラシの仲間など北極の多くの生物が絶滅する危険性があるとの研究結果を発表した。
WWFは、十分な対策が取られなければ、2026年には地球上の気温が1750年当時と比べ平均2.0度上昇すると予測。この結果、特に夏季の北極の氷が減少、生態系や先住民の生活に打撃をもたらすと指摘した。 すでに北極の氷は過去10年間で9.2%減っており、今世紀末までには夏に北極の氷が消滅する可能性があるという。 WWFは「そのうちに北極が北極と認識できなくなる」と警告、主要八カ国などに速やかな温暖化防止対策を取るよう求めている。